他の誰かになりたい。

スポットライトを探す。

「自分に必要なことさえ起こればいい」誰かの成功を見たときに「お金なんていらない」とか「あんなもの……」とか、自分を慰める言葉を探すみたいに、夕日を探した。

あるはずの場所になくて焦る。あった……安心と眩しさにすぐ目を逸らしたけど、残像が道に映る。何度瞬きしても、それは小さく二つになって、細胞分裂して5秒くらいはいてくれた。

誰かになりきって生きると楽なのは、自分じゃないから。どうも私は自分に厳しすぎるみたいだ。違うだろ、お前ほど自分に甘すぎるやつはいないと誰かに笑われている気もするけれど、自分ではない誰かになることで気が休まる私はわたしを許していないのだから、きっとそういうことにしてもいい。

誰かを演じているときはスポットライトを常に浴びている。