嫉妬。

怖かった。

お母さん、私に嫉妬してたのかな? たくさんお洋服買ったり、おじいちゃん、おばあちゃんに可愛がられたり。

お母さんだって、愛されてたよね? 今は違うって思ってるのかもしれないけど。私の前でよく泣いてたよね。お父さんがわかってくれない、弟があんなことになった、かわいそう、おばあちゃんがひどい。

キツかったなぁ。逃げたよね、変な男に笑。それでも今は、あの人がいてくれてよかったと思う。実家と彼と二人で住んでる家を2.3日ペースで行き来してた。そうじゃないと、気持ちもお金も持たなかったしね。

お母さんから逃げるために彼と同棲を始めたつもりはなかった。好きだからだと思っていたけれど、お母さんを嫌いになりたくなかったのかもって今は思うよ。

お母さんに嫌われたくない。お母さんに嫉妬されたくない。だから幸せにならなかったのか? そうなのか? 怖すぎでしょ。ホラー映画より怖いって。

でもさぁ、まさかと思うけど、そうなのかもって思ったら力が湧いてくるんだよ。私は生まれ持って嫉妬される人間なんだ、仕方ないんだって思えたら、もう外に答えを探そうとしなくなった。

本屋にたくさん並ぶ、たくさんの人が書いてる答えっぽいタイトルを見てもピンとこなくなったんだ。

嫌われたくないって、私にとっては嫉妬されたくないって意味と同じだったんだ。だけど、本当は目立ちたい。羨望や嫉妬を浴びる存在でいたい。てか、そうなんだもん。

普通にしてても目立つんだもん。ずっとそうだった。私はそんなつもりないのに、男子が勝手に私のことを好きになる。番長みたいな女子に目をつけられたくないからボーイッシュにしたり、気の無いフリをする。ほんとはほんとは、髪も伸ばしたい、かわいい服が着たい、あの子のことがすごく好き。

だけど、それを出すと幸せになってしまうから、みんなから羨ましがられて、妬まれて、お母さんも喜ばないかもしれないから避けた。興味津々なものには、あえて思いっきり興味がないフリをした。

そりゃ、自分のことよくわからんくなって当然だ。転校したら、いじめっぽいことに合うわな。こっちは眼中にもない優等生の男子に張り合ってこられるわな。真っ向勝負とか、まじムリやったし。敵対心とか出してこんといて。こっちは、そんなつもりないから。

リングなんて上がらないよ。私は勝ち負けなんて気にしてないんだからと言いつつ、誰にも負けたくない。こっそり勉強して、成績優秀なタイプね。

たぶんさ、私、やればできるんよ。できちゃうんよ。でもカンタンに幸せになったり、カンタンに成功したら妬まれるやん。それが怖かっただけなんよ。

だから人並みに、人並みよりはちょい上に、もちろん努力は見せる人生を送ってきた。あーぁ。そういうことか。

わかっちゃった。【ご報告】私事ですが、どうやらゲスイもようです。