魔法使いの条件はたったひとつ~これからの世界をつくる仲間たちへ 著:落合陽一~

カルチャーショックって、外国人と出会った時に受けるものだと思っていた。まさか、同じ国で生まれた人から受けるとは思っていなかった。そうか、同じ日本人でも生きてきた世界が違うってことがあるんだね。これが彼氏とかちょっと近い存在なら、さみしいな、分かり合えるかなって寄り添うことを目標にするのかもしれないけれど、今回はケタが違う。違いすぎて、カンタンにさみしいとか、近づけるかなとかそんな気持ちにはまったくならない。「なんか……すげーーーー!」それだけ。あまりにも違いすぎて、その言葉しか思いつかない。

これからの世界を作る仲間たちへ 著 落合陽一

おなじ日本語なのに、なんか魔法の言葉をかけられているみたい。すごい。それはわかる。なぜなら、超ロジカルに話が組み立てられているから。気持ちとか気合いとか、なんとなくじゃない。これはこうだから、これもそう。話を分解すれば、単純に足し算、引き算。なのに答えは「え! そうきたか!」と思うものばかり。カルチャーショックだけど、とんでもないような答えだけどわかる。そこが「すげーーーー!」のポイント。論理がしっかりつながっているから納得できる。

著者は、現代の魔法使いと言われている。誰も思いつかないようなことをどんどん発表して、みんなを圧倒させるのは、まさに魔法使い。でも! とあえて言ってみたい。魔法使いのタネは、わたしにだって考えれば手に入るものだったり、今はなんてったってネットがあったりする。何をするために、どんなタネをつなぎ合わせて答えを出すか。

私はこの世界で何がしたいんだろう。「スキ」が魔法だとすれば、きっとタネもあるはず。「オモシロイ」「イヤダ」「ナントナク」にも、しっかりタネがある。タネを考えるのは、意味を考えることと同じ。「このブログを書く」意味、「一歳の娘を育てている」意味、「育休をとっている」意味。

意味を考えることは、世界のしくみを理解すること。しくみがわかれば、自分が立っている場所がわかる。私は37年間、意味を考えることをしてこなかった。学校の先生が、親が、友達が、会社の上司がと、話せばわかってもらえるものをナントナクそうだから、キライかもしれないけど、スキかもしれないと時間が流れるままに、そのまま置いてきた。それは気持ちを「実体のないもの」として逃げてきたのと同じ。

だから、今自分が何をしたいのかわからない。日本に生まれて、日本で学んで、日本で働いて、日本で結婚して、流れ作業の人生を送ってきた。外の世界にでる選択肢もあったはずなのに、外の世界はわたしにとって「実体のないもの」だったから、「変えられない」と見ないふりをしてきた。

でもこの世界もタネ明かしをすればきっとカンタンなはず。タネがわかれば変えることもできる。なぜタネ明かしができるかって? だって、世界は人でできているから。法律も会社も学校も、みんな人が作った。生まれたときから当たり前にそこにあって、みんなそうしているから変えられない、変えることになんて意味がないと思ってきたことも、ゼッタイに変えられる。

そして、新しい世界を作ることだってできる。やるのは、新しいタネを蒔くだけだから。魔法使いの条件はたったひとつ。きっとそれが世界を変えると信じてコツコツとタネを蒔き続けられる人。

これからの世界を作る仲間たちへ 著 落合陽一

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