五月病にさっそく負けたんですけど。

「すみません、あと30分くらいで帰ります、すみません」

朝は調子のよかった娘がお昼ごはんもぜんぜん食べず、お昼寝がおわって熱をはかったら38℃あると保育園に呼ばれた。明日からゴールデンウイーク。五月病の呪いにはかからないつもりだった。

前日から熱がでていて病院の診察は受けていたから、それほど驚かず自宅に帰って、もらった薬をいつも通り飲ませていれば治るはずだった。だけど、いつもと違って熱はいっこうに下がらなかった。

この日にもう一度受診していたら、ゴールデンウイーク2日目の祝日にはじめての小児科にかけこんで、はじめての中耳炎と診断されることもなかったのかな。

「うちの子なら大丈夫。それは思わないようにしてる」と4人の子を育てる友達が言っていた。それを聞いたとき、正直、過保護すぎると思った。最悪を想像するからそうなってしまう。だから私は悪く考えないようにしていた。

保育園から連れて帰るとき、先生から「がんばってね」と声をかけられた。がんばらなくたって、娘はフツーに保育園に通ってる。私だって前と変わらず仕事できてる。がんばることなんて、何もない、大げさにしないでと言いたくなった。

ムキになっていたんだよね。母親としての覚悟が足りないとか、弱気だとか思ってたんだ。子どもの病気のことなんて何も知らないし、いきつけの小児科の先生からも「中耳炎は半日でかかるからね」て言われてたのに。それは、気になったら半日でも来ていいからね、て意味だったはず。

だけど、私は余裕をみせた。それが裏目にでた。次の日も病院に行かず自宅で様子を見ていた。夕方になって40.4℃の数字をみて、「やばい」と感じた。解熱剤を入れて目覚ましを6時にセットして寝た。小児科の当日ネット予約が始まるタイミングだから。

寝る前に急いでネット検索をしたら、はしか、肺炎、RSウィルスなどいろんな病名が頭の中にインプットされた。怖いことがいっぱい書いてあった。そして今朝の診断は、まったく予想外の中耳炎だった。半日でかかるよ、といった先生の言葉も忘れていた。そういえば、よく耳を触っていたと夫が言った。え、うそ、わたし、そんなの見てない。

私が娘を一番に思っているはずなのに、一番たくさんの時間を過ごしているはずなのに、うまく対処できなかった。スマートに解決しようとして、維持をはって、ことを大きくしてしまったのかな。

泣きやまない娘。夕方になるにつれ、ひどくなる。夫にも八つ当たりしてしまう。いつもならすんなり飲む薬も飲んでくれない。イライラして何もかもがイヤになる。トイレもおふろも私から離れない娘。夫に、もっと考えてよ、見ればわかるでしょ、何度もそう言いたくなった

イオンで買ってきたお惣菜を準備してくれる夫の横でブログを書き始めた。娘は私の胸の中でウトウトしている。

「ありがとう。やすくんがいてくれなかったら耐えられなかった」

素直に言えた。書いていると気持ちが落ち着いてきた。夫がキッキンから、「あみちんはひとりじゃないよ」と言った。

そうなんだよ、そうなんだよ、わかってるはずなのに。なんでも一人でやろうとしてしまう。いいことも悪いことも背負ってしまう。責任感なのか、罪悪感なのか。イライラするってことは罪悪感だよね。そこをまちがえないようにしなきゃ。

娘が病気になったのは私のせいじゃない。仕方ない。だから、小児科や子育てを知ってる友達や夫に頼りながらやっていけばいい。とてもカンタンなことなのに、なんでできないんだろう。ひとりでやろうとしてしまうの?

私のせいじゃない。仕方ない。神さまのしわざ。思えなくても思うしかない。どこかでこうなることを予想してた自分も認めて、その上でどうしたいか考えよう。

五月病なんかに負けなくないって意気込んでたのは、どこかで負けてしまう自分を想像してたから。原因はたぶん、そこ。負けたっていい。そんなこともある。それでいいじゃない。

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