夫は人形じゃない。「もっと自己主張してくれよ!」と言いたくなったけれど・・・・・・。

 

わたしの夫は、すばらしい人。

 

家事も手伝ってくれるし、自分のためにお金を使うことはほとんどない。わたしの友達がうちに遊びにくると言えば、自分は外に出て時間をつぶしてくれるし、冷え性のわたしの足を寝る前に暖めてくれる。

 

すばらしすぎる。

それなのに・・・・・・。

 

仕事から帰ってきた夫の日課は、ゴミだし。ゴミ箱に入りきらなくなった黒いゴミ袋をキッチンの隅において置くと、「あとで捨てにいくわー」と聞こえてくる。もちろんそのつもりだけど、「ありがとう」と返す。このやりとりも日課になっている。そういえば、結婚して4年。わたしがゴミだしに行ったのは、数える程度。夫婦の役割分担って、こうやって日常になっていく。

 

夫は外に出るのがすきで、わたしはインドア派で、家ではノーブラだからサッと外に出られないというのが言い訳だけど、実家で暮らしていた頃、エレベーターですれちがう、いい年の男性がスーツ姿のままゴミ袋を持っている姿をみて、夫にあんなことをさせる妻にはなりたくないと思っていた、その妻になっていることに気づく。

 

夫はイヤイヤではなく当然のこととしてこなしてくれるから、甘えている。その甘えが昨日はエスカレートしてしまった。いつものように捨てられる予定のゴミ袋を見て、夫が「もう捨てる?」と聞いてきた。わたしは娘のオムツを替えていて、「うん」と軽く返した。それが流れだから。だけど、夫はその流れを変えて、「今? もう少し後にする?」と聞き返してきた。え・・・・・・? とも返さず、コロコロ動き回る10キロ近くの娘のおしっこがもれないうちに、「早くしなければ」と格闘していた。返事をしない私に、「どうする?」とさらにたたみ掛けられたので、「え、どっちでもいいよ」と強めに返す。

 

わたしは時間のムダが大嫌いだから、本当は今すぐ捨てて欲しい。どうせ今日中に捨てるのだから、今も、もう少し後も、わたしにとっては同じ。どちらかと言えば、早く済ませて欲しい。だけど、捨てに行くのは夫だから、夫のタイミングに合わせるよ、のつもりで、どっちでもいいよ(あなたの好きなほうで)と言った。それなのに、さらに気をまわした夫が、「キッチンの片付け、おわった後のほうがいいかなと思って」と、まだうろうろしている。

 

こういう人なのです。わかってるんです。夫はわたしのいいタイミングを探ろうとしているだけ。キッチンにたまったゴミも、いっしょにゴミ袋にいれたほうがスッキリして気持ちよくない? と言っているのです。今ならわかる。だけど、昨日のわたしは、何でもわたしに聞かないでよ! こっちだってやることあるんだから! と思ってしまって、こう言ってしまった。「イチイチ聞かなくていいからさ、自分の思ったときにやってくれたらいいよ」夫の目を見ずに。

 

あーーー。後悔。大反省。なんという恩知らずな嫁。

わたしの言い分はこう。「なんでもかんでも、私が決められるわけないでしょ。もう大人なんだから自分で考えて、自分で行動してよ」なんかこれ、どっかで聞いたことある。特に「自分で考えて行動しろ」の部分。小学生くらいのときに、先生によく言われていた。そうした方がいいのはわかっているけれど、そうは言われましても・・・・・・って感じだった。日本人は自己主張が足りないらしいけど、欧米のような自主性ウェルカムの教育を受けなかったのだから仕方ない。謙虚が一番と親からも教えられた。大人になってから、なんとか克服しようと思って本を買ってみたりしたけれど、どうもなじまない。やっぱりこれは、日本の雰囲気がそうさせているのだ、日本に生きているのだから、意地になって自己アピールしなくてもいいじゃんってことで諦めていた。その方がラクだったから。

 

だけど、私はあの時の先生と同じように夫に「自己主張しろ」と怒っている。夫はいつもの家庭の雰囲気に合わせて、そう言ってるだけなのに急にわたしの立場があやうくなったからって、従順だった夫にかみついている。きっと先生も、あれしろ、これしろと生徒に言い続けるのに疲れていたんだ。生徒はその通りにしてくれるけれど、すこし飽きたんだ。だって、考えるのって疲れるもん。指示する前に、本当にそれでいいか考えなきゃいけないもん。わたしもお母さん業に疲れていたから、妻業はすこし休みたかったんだ。だから、そう言えばよかったのに。

 

でも言えない。先生だって疲れたから休みますって言えないもんね。じゃあ、どうすればいいんだろう。昨日まで当たり前だったことを今日から変えますって、どうやったらできるの? わからない。だけど、変えたいんだったら変えるしかない。夫婦の形も変わっていくし、先生と生徒の立場は変わらないかもだけど、自己主張できる子どもを育てたかったら、最初からそのつもりで教えるしかない。いきなり、「はい、今日から欧米スタイルで!」なんて言われても、とまどいます。

 

今までわたしの言うことを何でも聞いてくれた夫は、わたしが人形のように扱っていただけだった。夫の気持ちを考えずに、ないものとして。あーーー、最低。考えすぎかもしれないけれど、大事なこと。先生も生徒を操作しようとするんじゃなくて、意思を持った人としてみるだけで、きっと教室の雰囲気は変わったはず。それには、「どんな意見でも受け入れるよ」の広い心が大事。予定通りの答えが返ってこないことだってある。
夫の優しさに甘えて、自分の都合のいいように動いてもらうのをやめよう。それが当たり前だと思わないこと!「今捨てる?」のウラに隠された「本当に大丈夫?」の自信のなさを作っていたは、わたしなんだと気づいたから。

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です