ごめんね、ずっと無視してた。

夜中に目が覚めて、薄暗い天井を見ていた。 「わたしってずっと自由だったんだ……」 そう思った。そう思ったら、あんなこともこんなこともすべて自分が決めてきたことなんだよなぁって。 人のせい、社会のせい、あいつがこう言ったから、私があの時こうすればと後悔と恨みしかなかった過去がすうっと浮かんで天井から暗い夜の中に消えていくような気がした。代わりに何でも自由に決めてきた私が今、こうしてここに寝ていると小 […]

自信のないあなたへ。自信のない私から。

「自信」 高校時代、お守り代わりにカバンの中に入れてた本のタイトル。勉強もできて、しゃべりもうまくて、男子からも女子からも好かれるガラガラ声の女の子に嫉妬していた。私の方がかわいいのに。ハーフ顔の友達には、私の方が楽器吹けるもん。バスケットボール部のボーイッシュでかっこいいクラスメイトには、私の方がスタイルいいもん。早口で思ったことをどんどん言い続ける友達には、私の方が勉強できるもん。 私に友達な […]

やってもいいことだから選ぶ? やっちゃダメだけど選ぶ? 冒険したい主婦の小話。

1ヶ月前の私は自信がないくせに、プライドだけある高学歴の37歳、育休中主婦だった。つまり、夢だけは大きく語り、何も行動していない、行動しても小さな小さな範囲だけで、近くにいる5名くらいが見てくれるもの。 それがひょんなことから、金づかいが荒くなり、発言が過激になり、未来への突拍子もないことをあたかも現実であるかのように言い出している。これからどうなっていくのかわからないし、さっき占い師さんにもキツ […]

ライターになりたい。ライターになる。ライターなんです。三段活用の法則。

「わたし、ライターなんです」 美容院の鏡越しにスタイリストさんにそう告げた。本来、そこは髪型をオーダーするところで、自分が何者かを言う必要はまったくない。でも、わたしは今日、彼にかならずこう伝えると決めていた。 個人で経営している美容院。席同士の距離は1メートルもない。隣の人の話し声は聞きたくなくても聞こえる。恥ずかしいなぁ。日曜だから混んでるだろうし。言えなかったときのための普通のオーダー方法も […]

叶えるつもりのない夢なら、いくらでも。

もうキャーキャー騒ぐほどではなくなったけど、今でもあの目に見つめられると見透かされているようでドキッとする。 キムタクが好きだと言いはじめたのは、高校生くらいの頃からで、とにかくカッコつけて、ワザとらしく髪をかきあげるような男なんて、毛嫌いする友達の方が多かったけれど、私はあえてそんな男が好きだと堂々と宣言した。 自分の魅力を恥ずかしげもなくさらけ出して、自信のなさなんて、これっぽっちも見せないキ […]

富士山なんて登らなくても一番になれるんだから。

逃げ帰ったようなもんだった。周りから見れば、東京に残らずに実家のある福岡に就職先を見つけただけ。だけど、私の気持ちは違った。もうここからでることはないんだろうな、と思った。親に干渉されずに一人で生きたいと思って飛び出したのに、一人で生きることの淋しさだけを覚えた東京だった。   淋しさをうめる時間は、思った以上に長くかかった。どんなに親に甘えても足りなくて、もう私は一人では生きられない人 […]

がめつく生きろってなんだよ。20年前の先生に言いたいことがある。

「がめつくなれよ、もっと」 はぁ? しかなかった。三者面談で目の前にいる担任の先生の言葉。隣に座っている母も黙っているので、同じ気持ちだろうとチラッと見やると、なんと泣いていた。家に帰ってからも母は、「あの先生だけよ、あんたのこと、わかっとるのは」とまたウルウルしていた。意味がわからない。 「がめつくなれ」とは、標準語風に言えば「積極的に」の意味。もっと汚く言えば、「人を蹴落とすぐらいの気持ちでい […]

娘よ、年齢に自由であれ、選択に幸せであれ!

別お題「『選択』と『年齢』」 Sponsored by SK-II   理想の30歳は、母だった。   結婚して、専業主婦になって、子どもが二人くらいいて、それなりの生活をしている。ほわーんとではあるが、日曜日の朝に母が焼いてくれた、ふわふわのパンケーキのように甘くて、やわらかくて、幸せな感じ。   きっと、どうやったって、そうなるだろうと思ってた。だけど、現実の30 […]

ありのままの自分なんて、いない。そろそろ、目を覚まそうと思う。

「……完璧主義なんですよね」     テレビを見ていて固まった。もっと優しい言葉を待っていたのに。相談した本人も、「あ、そうかも……」と納得しようとしていたけれど、目が笑っていなかった。 テレビで、最近結婚したモデルさんがスピリチュアルカウンセラーの江原啓之さんに悩み相談をしていた。幸せそうで、なんの悩みもないように見えるのに、「人前で自然体でいられない」との相談。それに対して […]