わたしのプライドをはじき飛ばしたのは、気弱なベイマックスだった

この男、ただ者じゃない。フロあがりに上半身ハダカでスマホをいじりながら、うつむいている男。ぽわーんとした白い体に、丸い顔、小さな目のベイマックスみたいな男。   はじめて会ったときは、「わたしが本気出せば、一撃で倒せそう、ふふ」とみくびっていた。あれから5年。どんなに言葉のパンチをくらわせても、数倍大きい目でにらんでみても、へこたれない。あれ? もしかして勝てない? 今までと違う? 私の […]

乳首が透けても、そこはパリコレのランウェイ

どんなに仲のいい友達でも、ひた隠しにしていることがある。それは、わたしは家の中で着替えないということ。   パジャマと部屋着の区別がない。生まれたときからあたりまえで、パジャマという単語も知っていたけれど、朝起きたらパジャマを部屋着に着替えるなんて、父も母もしていなかったから、そんなもんだと思っていた。だけど、中学2年のころ、友達の家に女7、8人で泊まりにいくことがあった。パジャマを持っ […]

「子どもはひとりでいいよね」娘が産まれて2週間。母が私に言った。

「子どもはひとりでいいよね」   娘が生まれて2週間。母が娘をあやしながら、ひとり言のように言った。ひとり言として聞き流すこともできた。だけどわたしは「そうやね」と答えてしまった。それは母の人生を否定することになるのに、言ってしまった。   わたしには2つ下の弟がいる。小学生の頃、いつも弟の頭をたたいて泣かせていた。弟が失敗をする度に、とても腹が立った。はっきり覚えているのは、 […]

不器用すぎる父を許した日 

あみちゃんへ 父の日のプレゼントありがとうございました。京都での生活のリズムができたのかなと勝手に安堵しています。私は今までも自分のリズムで生活していたので変わりないと思っていましたが、意外にも今ぎこちない生活をおくっています。お母さん以外に家に誰もいないという生活にまだ慣れないようです。リビングから聞こえるあみちゃんとお母さんの笑い声が聞こえないのは寂しい限りです。   自分の泣き声の […]